シンポジウム & プログラム

強相関機能材料の進展と挑戦

Organizers:

Representative
・ 山浦 一成 物質・材料研究機構
Correspondence
・ 山浦 一成 物質・材料研究機構 yamaura.kazunari@nims.go.jp
Co-Organizers
・ 辻本 吉廣 物質・材料研究機構
・ WANG GANG IOP/CAS
・ SUN YING Beihang Univ

Scope:

最先端機器の電子デバイスには弱相関材料(伝導電子間のクーロン相互作用がほとんど無い)が実装されている。一方、強相関材料は高温超伝導や金属―絶縁体転移、交差相関など特異な性質を示すため、先進的な量子機能性デバイスの開発に有利だと期待されている。例えば、情報処理端末などに必須な不揮発性メモリの速度や容量を革新する新材料や、トンネルや橋、建築物などあらゆる社会資本や自然環境を緻密に監視するための新センサー材料の開発などが期待されている。それらの新材料を通して高度な社会基盤・ネットワークの整備、サイバー・フィジカル・システムの構築に寄与することを目的に、新規強相関機能材料・物質の開発、関連物質、周辺物質の開拓、新機能の開拓、発現機構の解明などが進展している。本シンポジウムでは、多様な強相関物質・材料の研究の最前線を展望し、強相関機能材料の開発を促進する。本シンポジウムの主なトピックを次に示すが限定するものではない。

Topics:

1. 3d、4d、5d遷移金属酸化物の新物質探索・機能開拓
2. 新規超伝導物質探索、発現機構解明
3. マルチフェロイック機能材料の開発
4. 強相関結晶の育成、精密構造解析、特性評価、配位化学
5. 非酸素や非等価な配位環境を持つ遷移金属化合物の強相関機能開拓
6. 高密度構造相転移による強相関機能開拓
7. 強磁場や超高圧下での新規量子相